【子どもバドミントン指導】ロブは足を入れる指導から始めよう
ロブの練習をしていると横からラケットを振ってシャトルを捉えようとしたり、真上に打ち上げたり、後ろにシャトルが行ってしまうなど、
子どもを指導していると面白いくらい様々な現象が起こります。
もちろん、初めから上手くできる子どももいます。小さいころからの運動経験の有無によって差が生まれているのではないかと感じています。
当たりまえですが、どんな子どもでも少しづつ練習していけば必ず上手くことを信じてくことが何より大切ですね。
割と初期の段階で練習を行うロブの打ち方ですが、
①落下地点にラケットを立てまま入れる
②シャトルが来たら少し引いて、手を伸ばした位置でシャトルを捉える
子どもにも分かるように説明していますが、なかなか伝わりません。
まず①落下地点がわかりません。②少し引くがうまくできない。大きく引きすぎる。タイミングよく引けない③ラケットのフォロースルーを忘れる
などなど、課題がいっぱい出てきました。
子どもには短い言葉でポイントを絞って、細分化した指導が必要となります。
まずは、ロブが上手くできないことを自覚する必要がありますので、最初は簡単な実演と素振りの後に自由に打たせた方が良いかもしれません。
以下のように修正した方が上手くいく可能性が高まります。全員が上手くできたわけではありませんので、ご承知ください。
①手投げされたシャトルの落下地点に足(つま先)を向ける
ラケットを落下地点に入れるという説明だけでは、上手くできません。
体を動かさずに手だけでラケットを向けるなど、ラケットが行きすぎたりと変な動きとなるケースがありますので、これを先に指導します。
②足を向けた方にラケットを前に出す
最終的にはラケットを引いてから、シャトルを打つので、足さえ向けていれば、「ラケットを前に出す」くらいの指示で十分です。
シャトルの落下地点体ごと動くので、最初は上手くいきませんが、空振りが減ります。
③シャトルに合わせて引くタイミングを一定のリズムで行うため、自分なりのタイミングを声に出して掴む。
指導者は手投げで一定の場所に一定のタイミングでシャトルを出しているので、あとは子ども達が自分たちでタイミングを探ることになります。
指導者は出すタイミングで「せーの」子ども達は「1.2~3」など独自のタイミングを作るようにします。
ラケットを引き動作は、最初ななくてもいいかもしれません。前に出したラケットにシャトルが当たる瞬間に強く握る程度でもシャトルはネットを超えるはずです。
あまり多くの指示を出すと混乱がおきますので、まずは足を出して、ラケットを前に出して、自分のタイミングでラケットを振る流れを一定の間隔で行うことが大切になります。
自分の頭にある動作を言葉にすることは難しく、本やネットに記載されている表現だけでは伝わらないこともあるため、試していくしかないのかもしれません。
これからも子どもたちの指導で効果あったことをまとめていきます。
少しでもみなさんのお役に立つことができればと存じます。