小学生対象のバドミントンクラブ開設に向けて準備したこと
「バドミントンをやりたいという子どもたちに定期的にしっかりと教えてあげたい!」
「趣味であるバドミントンを自分の子どもや近所の子どもたちと楽しみたい!」
そのようなことを考えている方の一歩を踏み出す力になればと思って書いています。
まずは、バドミントン未経験の私がバドミントンクラブを開設しようと考えたのか、その経緯を説明します。
バドミントンの特別に興味があったわけではありませんが、町の体育協会が開催している親子ファミリーバドミントン体験に参加したことで、「スマッシュを打ちたい」とか「もっとうまくなりたい」という子どもの声を聞いたことがクラブ開設のきっかけとなりました。
当初は、町の少年団に子どもを入団させて、パパコーチでもやろうと思っていましたが、大人の同好会はたくさんあれど居住している地域に少年団はありませんでした。
せっかく子どもたちも競技を経験し、やる気に満ちているのに「このやる気を失うのはもったいない」と感じて、無いならクラブを作って、この地域にバドミントンを広めようと準備を始めるに至りました。
クラブ立ち上げ時に考えたことや準備したことを綴っていきます。
1.公認コーチ資格の習得を検討
バドミントンの練習動画や指導動画がインターネット上で拝見できるので、指導にはさほど困らないだろうと思っていましたが、やはり未経験者が指導するには説得力に欠けるし、信頼がない。
調べると日本スポーツ協会発行の公認バドミントンコーチ資格(スポーツ指導者 - JSPO )があることが判明。これなら未経験者でも取得可能。
資格取得には、共通科目(通信講座)専門科目(静岡県では年1回開催)に合格する必要があります。
共通科目は定員もなく必要な時期に応募すれば問題がありませんが、専門科目は静岡県では年1回開催される講習(全5回、7月8月土日開催)に参加必要がありますが、定員がありますので注意が必要です。
私が申し込みした年は、5月から募集が始まり期限前に定員に達していました。
受けられない場合は、一年後になりますので、決断したときには早めの行動が必要です。
資格が無くとも指導はできますが、私には必要なものでしたので、間に合ってよかったです。
2.会場の確保
地域の公立体育館は、すでに固定された団体や〇〇協会などが優先的に入っていたり争奪戦が激しかったため、小中学校体育館の貸し出し制度を利用しました。
市町によっては無料で貸し出しを行っている地域もあるみたいですが、静岡県では1回500円程度が多いようです。
また、住人でなくとも登録できる地域がありますので、隣の市町の学校体育館を検討することもできそうです。
ただ、小中学校体育館の中にはバドミントンのコートラインが無かったり、そもそもポールもネットも無いことありますので、事前の確認は必要です。
まず市役所に問い合わせてみましょう。
最後に注意したいのが、体育館が使用できない期間が出た場合の代替施設確保です。
体育館は改修などで、長期間使えないこともあるので、慌てないように事前に対策を立てておきましょう。
私の場合は、すでに毎年3月の間は使えないということが分かっているので、地域の公民館で体力維持のために卓球を行うことを考えています。
違う競技からに何かヒントとなることがあるかもしれまんので、試していきたいと思います。
3.協力者の確保
体調管理はしっかりしているから大丈夫とは思っていても、予期しないアクシデントにより練習に行けないことがあります。
そのようなピンチを救ってくれる協力者は、クラブ設立後ではなく、設立前から信頼できる人材を確保し、教室への思いなどを理解してもらうようにしましょう。
私の体験談ですが、
開設してから2回目の練習に参加できない事態に遭遇し、急遽経験者に練習の指導をお願いしたことがありました。
なんとか練習はできましたが、どうやら練習内容がハードだったようで、「行きたくないなあ」という子どもが現れるほどでした。
真剣な思いを伝えれば応援してくれる人はいるはずです。頑張って人脈をつくりましょう。
4.集客方法
自分の子どもとその他2,3人の子どもに教えるだけでも良かったのですが、人数がある程度いた方が技術の向上が見込めると思い、チラシを作りクラブ員を募集しました。
もちろん「人気クラブにしたい」や「独立して稼ぎたい」と思う人は、しっかりお金を掛けて、ホームページ開設や見やすいチラシの作成などを行う必要があります。
しかし、小さなクラブではそのような費用がないため、以下のことを行いました。
ア)町や市が発行してい広報紙の伝言板を利用する※わが町は掲載料は無料でした。
過去の広報紙を見るとだいたい同じ時期には同じ内容の記事が多いので、伝言板の記事少ない時期がねらうのがいいと思います。
イ)自前でチラシを作り、学校で配布してもらう
審査などがあるので配られるまでに時間がかかること、夏休みに入ると配ることができないことに注意してください。
公民館で行う子供向け行事の時に貼り出せれていれば効果的だと思います)
5.会費と週の活動日数を検討
静岡県では少年団の団費は週2回で2,000円~3,000円、元実業団選手が開く教室は月4回で5,000円くらいが相場でした。
小学生のクラブチームの多くは、競技経験者がボランティアで指導を行い、保護者が協力が手伝い運営していると思います。
ボランティアですが、強豪クラブになると監督のためにジャージやユニフォーム、交通費を保護者が用意するようなところもあるようです。
私のクラブは、年間10万円程度の報酬を受け取れるような金額に設置しようと思っています。指導者は、常に学んでいく必要があるため、その責務を負うための報酬にしようと思っています。
6.募集する学年を検討
実際に小学生を指導してみて感じることは、小学1~3年生(プレゴールデンエイジ期)の成長曲線は、4年生以上(ゴールデンエイジ期)に比べると遅いように感じます。
4月時点の小学1年生は保育園児と変わりませんので、2,3年生と一緒に指導するには少し難しいと思います。
どの学年も練習すれば必ず試合ができるまでに成長できますが、低学年の子どもが大きい子と同じメニューでできるものとできないものがあります。
小学2~3年生と小学4~6年生に分けて練習を行うことが良いのではないかと思います。
4年生ぐらいになると言葉で説明しても、動き方を理解してくれます。
7.道具の準備
最初の体験会では、百均のラケットや大昔のラケット(かなり重い)を持ってきた子どがいました。
体験にきてくれる子ども用にクラブとしてラケットは数本が用意した方がいいと思います。
練習で使ってもらい、自分にあったラケットを購入をしてもらうようにしています。
当クラブでは、YONEXのナノフレアジュニア¥6,600
を勧めています。
NANOFLARE JUNIOR|ラケット RACQUETS|YONEX BADMINTON(ヨネックスバドミントン)
桃田選手の用具担当者も「桃チャンネル」で勧めていました。
ここの店舗では、ガットも張り上げてくれたので、初心者なのでガット選びも悩まずに済みました。
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とりあえずクラブをスタートさせましたが、子どもが楽しんで参加してくれているのが、何よりの救いです。
クラブをスタートさせて一番感じるのは、とても素直な子供たちの反応にとても癒されるということでした。子どもたちからたくさんの元気をもらうことができます。
今後も活動様子を記事にしていきます。これから活動される方の参考になれば幸いです。